聖徳宗の総本山で、本尊は釈迦如来です。607年(推古天皇15年)に聖徳太子と推古天皇が創建したと伝えられています。境内は西院伽藍と東院伽藍に分かれています。西院伽藍は金堂と五重塔が東西に並列する配置になっており、法隆寺式伽藍配置と呼ばれています。八角円堂の夢殿を中心とする東院伽藍は、739年(天平11年)行信によって太子の宮殿・斑鳩宮跡に建立されました。金堂や五重塔、中門、回廊部分は7世紀後半頃に再建されたもので、世界最古の木造建築としてよく知られています。建築物の多くが国宝・重要文化財に指定されており、釈迦三尊像、薬師如来坐像、阿弥陀如来像、百済観音像、救世観音立像、玉虫厨子のほか、飛鳥時代の貴重な仏像・絵画・工芸品を数多く蔵し、日本仏教美術の宝庫となっています。
1993年(平成5年)12月、「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。