湯泉地(とうせんじ)、上湯、十津川の3温泉の総称で、全温泉施設が全国初の源泉掛け流し宣言をしたことで有名です。
湯泉地温泉は、十津川村のほぼ中央、十津川本流の左岸に位置し、1581年(天正9年)に織田信長の重臣・佐久間信盛が訪れたといわれています。泉質は単純硫黄泉で、源泉温度は60℃、慢性婦人病など全般的な病気に効果があります。十津川温泉は、二津野ダム湖畔に位置し、元禄年間(1688~1704)に炭焼き人夫が発見したといわれる下湯を源泉としています。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉・塩化物泉で、源泉温度は70℃、湯冷めしにくく、切り傷や火傷などにも効果があります。上湯温泉は、十津川温泉から西へ約5kmの上湯川上流に位置し、享保年間に里人が発見したといわれています。泉質は炭酸水素塩泉で、源泉温度は85℃、皮膚病・アトピーなどに効果があります。