熊野川水系の北山川中流にある堤高 111m、堤長318mの発電用アーチ式ダムで、吉野熊野国立公園の見所の一つです。アーチダムとしては黒部ダムに次いで2番目に長く、国内最大の総貯水容量と湛水(たんすい)面積を誇る大規模ダムです。下流にある七色ダムとの間で揚水発電を行い、最大35万kwの電力を生み出します。吉野熊野特定地域総合開発事業の一環として、1964年(昭和39年)に完成しました。
ダムによって形成される人造湖は、池原貯水池または池原湖と呼ばれ、近畿地方最大の人造湖です。バス釣りのメッカとしてよく知られ、全国からバス釣り愛好家が集まります。2005年(平成17年)にはダム湖百選の一つに選ばれています。下流には下北山スポーツ公園があり、キャンプ場などが整備されています。