石舞台、祝戸、甘橿丘、高松塚周辺、キトラ古墳周辺の5地区からなる国営公園です。石舞台地区には、蘇我馬子の墓と伝えられ、国内最大の方墳である石舞台古墳や、棚田地形を活かした芝生広場、多目的休憩所のあすか風舞台などがあります。祝戸地区には、古代食を味わえる研修宿泊所「祝戸荘」や、かつての飛鳥京を一望できる展望台などがあります。甘橿丘地区には、全長約2.3kmにわたって約40種類の植物を観察できる万葉の植物園路や、金剛山系から大和三山、藤原京跡までを一望できる展望台などがあります。高松塚周辺地区には、男女群像の彩色壁画（国宝）で有名な高松塚古墳（特別史跡）や、模写壁画を鑑賞できる高松塚壁画館、史跡や施設を紹介する飛鳥歴史公園館などがあります。現在整備中のキトラ古墳周辺地区には、最古の天文図と十二支像壁画が発見され、話題を呼んでいるキトラ古墳（特別史跡）や、渡来系氏族の氏寺と伝えられ、塔跡に十三重石塔（重要文化財）が立つ檜隈寺跡などがあります。公園周辺には、亀石・猿石などの石造物や古墳、史跡・遺跡、神社・仏閣が数多く点在しています。
※キトラ古墳は現在保存修理中のため、内部の見学はできません。飛鳥資料館および明日香村埋蔵文化財展示室で、復原模型や写真パネルを見ることができます。